意味
ワーキングメモリーは、脳の作業スペースに該当する領域のことです。
パソコンにたとえると
パソコンでは、CPU(処理装置)が優秀でも、作業用メモリー(RAM)の容量が小さいと、たくさんのアプリを立ち上げた瞬間にフリーズして、動きが重くなります。人間の脳も、まったく同じ構造を持っています。
強いストレスを感じたり、情報過多な状態にさらされたりすると、このスペースは、あっという間に埋め尽くされます。AIの場合は、コンテキストと呼ばれる領域が、同じように埋め尽くされます。
負荷をかける練習
視覚と聴覚に同時に負荷をかける、マルチタスクの練習があります。たとえば、ラジオのニュース音声を聞き取って理解しながら、目の前の街並みで、赤い車だけを正確に数え続ける。街中で見かけた看板や車のナンバープレートの数字や文字を、脳内で即座に逆から読み替える。大量の断片的な情報を脳内に一時的に保持したまま、別の論理的な処理を同時に行う、という負荷です。
日常の中の小さな負荷の例は、街を歩いているときにすれ違った人の特徴(服の色、持ち物、歩き方の癖など)を、三つくらい覚えること。路上駐車の車のナンバーを暗記して、頭の中で逆から素早く読むこと。論理的な思考にかかわる前頭前野と、ワーキングメモリーの領域に、日常のわずかな負荷をかけていきます。
ワーキングメモリーの容量が広いと、複雑な交渉条件や多角的なデータを、頭に並べたまま、集中力を切らさずに、論理を展開できます。
いま頭の中の作業スペースは、どのくらい埋まっていますか?
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