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変性意識状態

目の前より、想像や記憶の側に臨場感がある状態

意味

変性意識状態とは、目の前の物理的な現実より、想像や記憶や物語の側に強い臨場感がある状態です。小説に夢中になる日常の没頭から、瞑想による深い状態まで含みます。

臨場感は、その場にいるように感じられる度合いです。紙の上の小説を読んで胸が苦しくなるなら、身体は文字が描いた世界にも反応しています。最近、時間を忘れるほど入り込んだものはありますか?

入口の広さ

変性意識状態は、物理空間ではない所に臨場感を持った瞬間から始まります。音楽や小説への没頭も含み、音楽を聴きながら、本を読みながら、考え事をしながら歩く場面でも起きます。想像・記憶・物語のほうへ臨場感が移った状態、と言い換えることもできます。

臨場感が物理的な現実に百パーセントある時以外は、すべて変性意識状態だという広い定義があります。この見方では、解脱者(輪廻から抜けた人。解脱は、インド思想と仏教に関わる言葉です)を除けば、すべての意識が変性意識です。一方で、怒り・夢中・悩みという日常的なトランスと、非日常的なトランスを分ける言い方もあります。

入り方

驚きや恐怖の瞬間も入口になります。強烈な恐怖体験そのものを変性意識状態と位置づける見方もあります。通常の覚醒状態とは異なる意識状態の総称として使い、自律訓練法や漸進的筋弛緩法も入口に挙がります。

呼吸法・気功・瞑想で、自分から作ることもできます。息を吐いて身体を緩める呼吸も、その一つです。言葉を使わずに、気功で強く作る形もあります。

説明

感覚遮断・薬物・瞑想・高速な情報処理により、意識的な心的活動が抑えられ、無意識の内部表現が外へ現れた状態、という説明があります。情報でできた現実を書き換える技術の文脈に置く説明もあります。

変性意識状態を、ほぼ常にある広い状態とするか、日常とは異なる状態とするかは、説明によって違います。どこからを変性意識状態と呼ぶかに、一つの共通した境界があるとは言えません。

炁-iKI-での定義

炁-iKI-では、変性意識状態を内部表現の臨場感が高まった状態と定義します。おぼろげで半ば眠ったような没入も、クリアで思考が止まった形もあります。入り方は瞑想に限りません。

瞑想で一点に集中して起きる状態は、技法の結果です。それが日々の振る舞いとしての遊戯三昧(仏教由来の語です。无心塾では、好きなものに全力でエネルギーを注げている状態の意味で用いています)へどう接続するかは、まだ仮説です。状態の深さだけで到達を決めず、途中で降りられるか、状態のあとに行動を選べるかを分けて見ます。

ほかの用語

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