意味
感情を寒暑や生死と同じ自然現象として扱い、排除、抑圧、否定を加えずに受ける態度を「あるがまま」と呼びます。自然服従、事実本位とも呼ばれます。
怖くないふりをすることでも、苦しさを美化することでもありません。感情があるという事実から始めます。
感情と行動
不安があることと、不安だけで次の行動を決めることは別です。森田療法は、気分が整うのを待つより、今なすべき作業へ注意を向けます。
変えようとしているのは、起きた感情でしょうか? それとも次に選ぶ行動でしょうか?
我慢や放置との違い
あるがままは、危険な環境や症状に耐え続ける理由にはなりません。離れる、助けを求める、受診することも、目の前の事実に沿った行動です。
また、他者が苦しむ人へ「受け入れなさい」と命じるための言葉でもありません。何を選ぶかは本人が決めます。
文脈による違い
「素直」を「あるがまま」と重ねる、自己受容の話もあります。森田療法の語は、精神交互作用を断つ治療上の態度です。同じ言葉でも、自己受容の話と治療理論をそのまま同一にはできません。
ほかの用語