意味
認知的な自己崩壊は、自分という存在をボルツマン脳だと仮定すると、その結論の根拠までが信用できなくなる、という矛盾です。
どう崩れるか
自分がボルツマン脳だと仮定します。すると、ボルツマン脳が多数派だと結論づけるに至った、宇宙の観測データも、論文の記憶も、計算した記憶も、すべて、たった今、揺らぎによって生じた偽物のデータだということになります。
結論を出すための根拠、つまり記憶とデータが、すべて信頼性と信憑性を失います。その結果、理論そのものが自壊します。
順序の逆転
記憶が本物だと証明されたから、その理論を選んだのではありません。記憶は本物だと先に決めなければ、科学という営みそのものが成立しない、という順序になります。
使い方
そのため、現代の宇宙論では、ある理論モデルがボルツマン脳を大量に生むなら、そのモデル自体が破綻しているとして退ける、というフィルターとして使われます。ここに、科学の巨大な逆転現象があります。
ほかの用語