意味
記憶は、録画データを再生しているのではありません。思い出すたびに行われる、再構築、つまり作り直しです。脳科学や認知心理学、認知科学は、記憶の確かさを、大きく揺さぶっています。
偽の思い出の実験
被験者に、5歳の頃にショッピングモールで迷子になり、知らないおじさんに助けられた、という偽の思い出を混ぜて伝えます。すると、一部の人は、存在しないはずの出来事を、詳細に、精巧に思い出します。
本人にとって、それは本当の記憶と全く区別がつきません。
過去を思い出すことと、未来を想像すること
脳機能のイメージング、fMRI の研究では、過去の記憶を思い出すときに働く脳の部位と、未来の出来事を想像するときに働く部位が、ほぼ同じであることが分かっています。
脳にとって、過去を思い出す作業は、今この瞬間に組み立てた、過去の想像図を生成することにほかなりません。
毎朝の再構築
物理的な揺らぎを待つまでもなく、脳は、毎朝毎朝、昨日の記憶という構造物を、今ここで再構築して目が覚めます。
確かなもの
過去の記憶が100%本物だと、客観的に証明する術はありません。それでも、揺るがない事実は一つあります。今この瞬間に、何かを感じて、思考している、自分自身の意識が存在する、ということです。
昨日のことを思い出すとき、何を材料に組み立てていますか?
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