意味
論理学で使われるpossible worldという語に触れたうえで、独自に定義し直された語です。ここでの可能性世界は「人間の脳が想定することができる潜在的な存在としてのあらゆる仮想世界」です。
そのため、様相論理で使われる可能世界と、この可能性世界を、そのまま同じ意味として読むことはできません。
想定と現実
人は、まだ起きていない未来、物語の舞台、恐れている事態、望んでいる場面を思い描けます。想定できる世界は一つではありません。
しかし、思い描けることは、物理的に起きることの保証ではありません。可能性世界を描くときにも、身体、生活、資金、他者との約束、必要な専門知識を外しません。
いま思い描いている世界と、確かめられた現実の条件を分けられているでしょうか?
臨場感が強くなるとき
現実世界より可能性世界の臨場感が強くなることは、洗脳の段階の一つとして説明されます。恐怖や安堵を反復して一つの世界だけを本当らしく感じさせれば、本人の判断へ影響し得るという文脈です。
だからこそ、像の鮮明さや強い感情を、真実の証拠にしません。誰がその世界を示し、どの選択肢を見えなくしているかも確かめます。
未来の像を用いる場合も、本人がどこへ向かうかという座標を選び、止めることができ、像を置いたあとに現実の一つの行動へ戻る線を保ちます。
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