意味
ポジティブ思考は、達成した自分をポジティブに想像することが大切だとする考え方です。自己啓発や成功法則、引き寄せの法則というスピリチュアルな言説で、よく語られます。
ポジティブなイメージを描くだけでは、夢を実現させるどころか、逆効果になってしまいます。
夢を遠ざける仕組み
成功した未来の心地よさを、あらかじめ脳で味わってしまうと、脳はすでに目標が達成されたと誤認して、満足してしまいます。身体的にはリラックス状態に入って、血圧や交感神経の活動が低下する、と報告されています。
その結果、現実の課題に立ち向かうために必要な行動のエネルギーやモチベーションが、奪い取られてしまいます。ポジティブな空想をすればするほど、現実の行動が減少して、目標達成が遠のいてしまいます。
現実的な期待との違い
目標を達成できる人と挫折する人では、期待の捉え方と、障害への向き合い方が違います。
単なる空想、妄想の類は、過去の行動や事実に裏づけされていない根拠のない自信のことです。現実的な期待は、過去の経験や客観的なデータに基づいて、これなら自分はできる可能性が高い、と合理的に判断することです。
現実的な期待を持ちながら、行動に伴う面倒くささやネガティブな障害を、あらかじめ直視していた人たちが、成功しました。ポジティブな未来を描いたあとに、必ず現実の障害を対比させて直視する心理技術が、メンタルコントラスティングです。
行動の世界
思い描いたとおりに夢が叶った人は、漏れなく行動しています。思考だけでそうなった人はいません。この現象界は行動の世界なので、行動しなければ何も変わりません。
願望を実現するのに必要なのは、燃え上がるモチベーションや強い意志ではなく、正しい順番で思考を整理し、脳に行動を促す仕組みです。その形がWOOP(ワープ)です。
いま思い描いている未来は、現実の何に裏づけられていますか?
ほかの用語