構造
中央の監視塔から各房を見渡せる一方、囚人からは監視者がいるか分からない構造です。いつ見られているか分からないため、監視者が不在でも囚人は自分の行動を規制します。
重要なのは建物の形だけではありません。監視が途切れても、監視される側の内側で規制が続くところです。
バイオパワーとの関係
この構造は、バイオパワーの典型として扱われます。バイオパワーは、見られているかもしれないという意識によって、自分で自分を規制する力です。
いま従っているのは、実際の決まりですか? それとも、誰かに見られているかもしれないという想像ですか?
日常へのたとえ
学校、職場、街のカメラ、オンライン上の評価などをパノプティコンにたとえることがあります。しかし、誰が何を見られるか、記録が残るか、異議を申し立てられるかは、それぞれ違います。
何でも監視社会と呼ぶのではなく、見る側だけが情報を持つのか、見られる側が監視の有無を確かめられないのか、自己規制が続くのかを分けます。
ほかの用語