意味
認知戦は、意識できないような形で、心理的に影響を与える働きかけです。対象者ごとに認知のモデルを作り、気づかれない刺激も用いて、意思決定を作戦の目標へ向けます。
数理の説明での定義
一つの数理的な説明では、認知戦を、評価の関数を外から書き換え、戻ろうとする状態を動かすことと定義します。避けさせたい状態の評価コストを上げ、向かわせたい状態のコストを下げる、という説明です。これは、その理論の中での定義です。
技術の最前線
音や映像を用いて無意識を書き換える技術は、古今東西、いろいろな昔ながらの概念でも用いられてきました。それが現在は、安全保障の最前線へ、どんどん移っています。
たとえば、赤を青と認識させるような技術は、現代の安全保障における、先進的で最大のハイテク領域です。
脳内のデコードも進んでいます。蛇を見て怖いと思うような恐怖の刺激を受けたときの脳内状態を、fMRIで計測し、解析し、デコードします。AIによる解析を経て、映像のピクセルや音響に対して、能動的に隠し込む技術があります。
脳空間の防衛
敵国による脳内情報の改変のような認知攻撃を、検知し、防衛し、迎撃する。脳空間のミサイル防衛と呼べるシステムの研究と運用が、攻防の拠点で進められています。
同意のある働きかけとの違い
コーチングや施術のような、人に働きかける営みにも、形だけ見れば、本人が気づかないうちに掛かる負荷はあります。
分かれ目は形ではありません。行き先が本人の側にあるか、降りる選択が本人の側にあるか、何が行われるかを示されたうえで本人が申し込んでいるか、にあります。
日々受け取っている情報のうち、自分で選んだものは、どれくらいあるでしょう?
ほかの用語