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本番で練習どおりにできない理由

緊張は消さずに、残したまま選ぶ

2026.9.27

練習では何度も通せた。
家で一人ならすらすら言えた。
それが本番の舞台に立った途端に指が固まり、声が上ずり、頭が白くなる。

本番になると練習どおりにできない、という人は多くいます。

何故でしょう?

技術は昨日と同じだけ持っています。

変わったのは場所です。

練習の場はいつもの範囲の内側にあります。見ている人がいないし失敗しても誰も困らない。本番はそこから外れていて、外れれば戻ろうとする力が働き、それが心拍が上がる、肩が上がる、息が浅くなるという身体の反応として出てきます。

外れると戻ろうとする力が働くこの設定された範囲をコンフォートゾーンと呼びます。


緊張を消そうとすると、かえって緊張に注意が集まります。

コンフォートゾーンは体調にも感情にも行動にもそれぞれあって、感情の範囲から外れたままでも行動の範囲には戻れる。緊張が残っていても動ける状態には戻れます。

確かめ方は一つです。

緊張が残ったまま、自分で選んだ動きができていますか?

緊張に押された動きしか出てこないなら、緊張に呑まれています。選べているなら緊張はそこにあるだけで、困ることはありません。


本番の前は舞台袖で鼻から吸って、口からフーッと吐いてください。

秒数も回数も決めません。

緊張の最中には数を数えることも複雑な手順を思い出すこともできないからです。この吐き方はもともと武術の衝撃を受けたその瞬間に行うものから引き出されていて、本番の最中でもそのまま使えます。

一回で足りる日もあれば何回か要る日もあります。

緊張は残ったままでいい。残ったまま、練習してきた最初の一音を選ぶ。