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毎日見ているのに描けないもの

見えているはずなのに、脳が認識していない

2026.9.21

腕時計をしている人は、今だけその時計を見ないでください。

紙とペンを出して文字盤を描いてみましょう。

数字は書いてありましたか、それとも線でしたか?
三時の位置には何がありましたか?
針は何色でしたか?

描き終えたら時計を見て比べてください。

毎日何十回も見ているはずなのに思ったより描けなかった、という人もいます。

時計を見るときに拾っているのは時刻です。文字盤の形も数字の書体も目には入っているのに、拾う必要がないので落とされている。

見えているはずなのに、脳が認識していない。スコトーマは盲点という意味の語で、目の盲点にもこうして認識されないものにも使います。


何を拾い、何を落とすかには基準があります。脳にはRAS(網様体賦活系)と呼ばれるフィルターがあり、重要なものだけを意識に上げています。

その基準は今の自分にとって何が大事かで決まっていて、時計なら大事なのは時刻ですし、仕事でも人付き合いでも自分の身体のことでも同じ基準が働いています。

では、落とされているのは何でしょうか?

今の自分が大事だと思っていないものです。その中に、本当は要るものも混ざっています。


基準は変えられます。目標を置くと何を大事とするかが変わり、それまで落としていたものが目に留まるようになる。

心法はここを入口にしています。

描けなかったことで自分の注意力を疑う必要はありません。毎日見ているものでさえこれだけ落ちているなら、暮らしの中にもまだ拾っていないものがあります。